夫婦ですが何か?Ⅱ




「あっ、・・・携帯。大丈夫?」


「ああっ、」



不意に思い出したように拓篤が翠姫を振り返って、それに反応して翠姫の手にあったそれを抜き取り確認。


抜き取ったそれは変わらぬ待ち受け画面で、特別な変化もなく小さく息を吐いて安堵。


無事だとその画面を拓篤に見せて、問題は携帯より【コレ】だと散らかった床を見つめた。



「この際・・・少し処分したら?」


「っ、ダメっ!!無理っ!!」


「だって・・・こっちもそっちも似たようなパッケージじゃない。どっちもちょっと小生意気そうな女の子で、違いって言ったら制服着てるか水着着てるか・・・無駄に胸が大きいのは一緒ね。何これ?ゲームなの?」


「全然違うんだよっ!?性格も照れ方も、デートに誘うのも難しくて、」


「ゲームの女デートに誘うくらいなら生身の女誘いなさいよ、」


「は、ははっ・・・リアルな女の子は変化球多すぎて・・・」



拾い上げた2つのパッケージを対比して、自分からは大差ないそれの類似に呆れ声を響かせて。


どちらも少し小生意気そうな大きな目の美少女が描かれている。


その裏側の内容を目を細め確認していれば、何てことない恋愛シミュレーション系のゲームらしく。



「で?何?このゲームデート成功するとキスとかセックスも出来ちゃう系?」


「ちょっ・・・なんか恥ずかしいんだけど・・・」


「何を今更・・・、ってか、常々不思議なのが何でこの手のゲームや漫画って異常なくらい胸大きいの?逆に気持ち悪くない?」


「ち、小さい感じのもあるよ・・・」


「・・・・あえて大きい方を選ぶのはやっぱり小さいより大きい方がいいって言う意思表示かしらねぇ」


「そ、そんな事は、・・・リ、リアルじゃないから逆に選ぶって言うのも・・・・」


「ふぅん・・・、私だったら二次元より生身に欲求不満の解消求めるかも」


「っ・・・・うん、・・・うん・・・・・・」


「・・・・大丈夫?尋常じゃなく顔赤いけど」


「・・・・・・・・鼻血出そう・・」


「馬鹿・・・・」




淡々と興味のままに言葉を重ねて、最終的に自分の価値観を恥ずかし気もなく告げれば。


勢いのなくなった拓篤に気がつき振り返り、その異常なまでの赤面に呆れながら突っ込みを入れて。


今更・・・・何を恥じらう事があるのか。


いや、今更だから恥ずかしい?



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