夫婦ですが何か?Ⅱ
「あ、あの・・・ごめん、よく分からないんだけど。アレルギー?・・・茜君を拒絶って・・・」
「・・・・ちょっとね。過去に馬鹿やって、・・・・俺に不信感強まるとそれ以上信頼悪化しないように千麻ちゃんの体が拒絶するって言うか・・・。
いや・・・、それだと自分に都合いい言い方だ。単に、俺の信用が薄れて嫌悪して体が拒否ってるのかも・・・」
どちらにせよ拒絶されているんだ。
意思よりも早く本能的に体が。
ああなっては本人の意思関係なく・・・。
「茜君・・・、」
「・・・・はい、」
「・・・・僕はよく状況は分からないけど・・・、後者の考え方じゃあ千麻が可哀想だよ」
「っ・・・」
「簡単に・・・好きな人を嫌いになれたら苦労しない。好きな人を嫌悪なんてしたくないだろうし。
それが出来たら千麻はこんなに悩まないだろうね」
「・・っ・・・もっともです、少し・・・自棄な発言で失言でした、」
千麻ちゃんに聞かれなくてよかったと思う。
そんな、疲れから出た一言に自分で鳥肌立って深く息を吐いた。
今のは・・・、
自分の身にも置き換えての発言だろうか?
さすがにいつもの様な笑みもなく、真面目に不安を混ぜた眼差しで自室の扉を見つめる姿。
中にいる千麻ちゃんを見ているように感じる。
心配で、不安で、手を差し伸べたい。
そんな風に感じる雰囲気には淡く混じる感情が見え隠れして。
それに言い様のない不安も感じて、微々たる嫉妬も胸に疼くのに。
今、俺が出来るのは・・・。
「・・・・・拓篤さん、」
「うん?」
「・・・・千麻ちゃん・・・お願いできませんか?」
「っ・・えっ!?僕っ!?い、いやいや、・・そうじゃなくて、嫌じゃなくて・・・えっと、・・その・・・茜君も・・・分かってるでしょ?」
「・・・・・・ええ、・・まぁ、・・・だから、こんな事態でなかったら・・・部屋に上がる事も許して無いかもです」
そう、こんな事態でなかったら・・・。
相手がどんな人でも、
拓篤さんであっても、
・・・・・俺の千麻ちゃんを預けたりなんてするもんか。