夫婦ですが何か?Ⅱ
言葉遊びで見事追いやって、悔し気に表情を歪ませた彼の顔は僅かに赤い。
そんな瞬間が一番幼く見えて愛らしいとも感じる。
愛でるように彼の首筋に甘噛みして、時々紅い印を刻みながら唇を下降して。
「・・・っ・・・あれ?・・・なんか、・・口で・・してくれたりする?」
「・・・・『口で、してください、千麻様』って言ったら考えます」
「何のプレイ!?女王様!?しかも考えるだけ!?」
「ダーリン、」
「はい、」
「私・・・あなたのその屈辱的な怯んだ羞恥顔・・・大好物なの」
「っーーーSぅ!!恍惚とした笑みで何言ってくれちゃってるの!?【大好き】でなくて【大好物】って・・・おかしいでしょ!?」
「満更でもない癖に、」
「ま、まぁ・・・・ちょっと・・Sな千麻ちゃんには正直な動悸がバクバクというか・・・」
「M・・・」
「千麻ちゃん専用で、限定だけどね」
「・・・・・・良く・・言えました」
「っ・・・」
私専用でいいのですよ。
むしろ私の前以外でなんて絶対に許さない。
他人から見たあなたは今まで通り完璧で、理想的で、女性をリードするSっ気の強い印象で。
本当の、こんなお子様で押しに弱い姿は妻である私の特権です。
それを彼自ら認めるように弾かれた言葉に満足して口の端をあげて、合格点だと彼の欲求に答えて沈黙。
そっと私の頭に添えられる手が、甘やかすように、甘やかして欲しいように柔らかく動いて。
大人にはなったけれどやはり私からは年下の男。
可愛い。
「・・・っとに、・・・初めて会ったときから・・・千麻ちゃんには驚きっぱなし・・・」
そんな言葉を吐息と共に零した彼に口の端をあげて、不意に意地悪の浮上。
馬鹿ねダーリン。
私の好意の対象を愛でる方法が意地の悪いものだって理解しているでしょうに。
好きな物は虐めたいのですよ。
余韻もなくパッと奉仕を終えるとその身を起こして、唖然としている彼にクスリと笑いながら指先で唇を拭う。
「・・・・・なんか、コーヒー飲みたくなりました」
「・・・・・・・はぁっ!?」
驚愕の反応を示す彼を横目に、スッとその身を動かすとベッドの脇に落ちていたパーカーを身に纏って立ち上がる。
当然、そんな切り換えについていけない彼が、