勝手に古今和歌集
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「………俺、昨日も、夏木さんの夢見ちゃった」
夏木さんとお付き合いしちゃおうキャンペーンが始まってから一週間ちょっと。
今朝、また夏木さんの夢を見た。
背後に気配を感じて振り返ると、少し離れたところに夏木さんが立っていて。
嬉しくなって手を振ったら、夏木さんがふんわりと笑顔を浮かべて、俺のほうに駆けてくる―――
そんな、幸福すぎる夢だった。
きっと、夏木さんのことが好きすぎて、夏木さんのことを考えながら眠ったから、神様が夏木さんの夢を見せてくれたんだ。
小走りに近づいてくる夏木さん、可愛かったなぁ………
あぁ悔しい、夢だって分かってたら起きなかったのに。
そしたら、もっと夏木さんの笑顔を見ていられたのに。