勝手に古今和歌集







「サトシー、帰ろ~」






帰りのチャイムが鳴ると同時に、後ろで夏木さんが声を上げた。




俺はぱっと目を上げて振り返り、夏木さんの顔色を窺う。




夏木さんはどこか落ち着かなさげな表情で、向こうのサトシに手を振っていた。





サトシは夏木さんの幼馴染みらしい。



普段はあんまり喋っているところを見ないけど………。




その二人が、なんで今日に限って一緒に帰るんだ?





え………まさか、まさか!?



夏木さん、サトシと付き合ってるとか!?





うそ、まさか、そんなはず………!!




いや、でも…………





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