勝手に古今和歌集
ちょうど校門の左右で、じっと見つめ合うミケランジェロと俺。




俺はそろそろと腰を下ろし、ミケランジェロと視線を合わせる。




ミケランジェロはじっと俺の一挙手一投足を目で追っている。





―――チャンスだ!!





そろりと手を伸ばした、その瞬間。





校門の間をすり抜けて目の前に飛び出してきた、セーラー服の女の子。




びっくりして顔を見ると、




―――夏木さんだった。





夏木さんはなぜかものすごく焦った様子で、道路のほうをきょろきょろしている。




俺はしゃがんているので、夏木さんの視界には入っていないらしい。





ふふふ、夏木さんったら、おとぼけさんだな。





俺は小さく笑って、





「んみゃあ」





と猫の鳴き真似をした。





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