それは、ナイショの恋*【短編集】
「センパイ・・・・ん、イヤ!悠ちゃんってのはどう?っとゆうか悠ちゃんね!!」





「くくく・・・アハハ!!・・・・香鈴って明るいよな。なんか香鈴って向日葵みたいだよな。元気出る。」






突然笑い出すからキョトン。私は、「そう?」とか、言って照れることしか出来なかった。悠ちゃんセンパイのほうが、私よりもずっと、向日葵みたい。





「私、今幸せだよ。私はこれからも、ずっと幸せなの。悠ちゃんセンパイも、この先幸せなら文句ないよ。」




「俺は、この先幸せだよ?香鈴が幸せなら、幸せだから。香鈴は、ずっとずっとずっーと幸せでいてくれ。俺と香鈴との約束。」




私と悠ちゃんセンパイなお互い、今日会ったとは思えないぐらい、仲良しになった。 ゆびきりけんまんをして、笑い合った。






−−−−−−−この時、ホントに悠ちゃんセンパイの心からの言葉だよね?




−−−−−−−−私、悠ちゃんセンパイの笑った顔が大好きだったよ。









悠ちゃんセンパイのお家に入ると同時に、唇が重なった。


優しくて、あたたかくて、泣いちゃいそうだった。






「どうして、私の名前知ってたの?」



私にキスをしながら悠ちゃんは、美術室にあるキャンパスに名前が書いてあったのを見たらしい。



まるで、初めてじゃないみたいな。そんな悠ちゃんだった。



悠ちゃんのお家にお邪魔すると、縁側がお庭の側にあって、なんて風流なんだろうと思った。



手を引かれるまま、悠ちゃんのお部屋に入り。









私と悠ちゃんセンパイはひとつになった。






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