secretkey~内緒のドアを開ける君~
「うん」
「なんだよその目ムカつく」
「三年前覚えてる?」
「あん?」
「なんでもない」
救急車のサイレンに安堵しながら走り寄ってきた救急隊員に事情を説明してバイクのエンジンをかけた
三年前まだ駆け出しの俺らを助けてくれたのは越阪部さんなんだから
真実をつきとめるため車が走り去っていった方に向かう
確かこっちには港公園があってその先は使われてない倉庫だったはず
倉庫前には黒いバンが停めてあった
「海くんかな?」
この優しい声音まさか警視総監の國重さん?!
「あっえっと···」
「君は確か日向くんだったかな」
穏やかな表情だけど右手は血だらけで頭が混乱してるけどとりあえずヤバい逃げなくちゃ
くるりと反転して一気に走り出す
走りながら水瀬の携帯にかけるけどつながらない
「君は逃げられない
秘密を知ってしまったんだからね」
とりあえず手近な所に隠れて様子を伺う
「水瀬···ごめん」
水瀬の拳銃にゆっくりと弾をこめていく
大丈夫うまくいく警察学校でも大丈夫だったんだから
木の陰からゆっくりと銃をかまえながら身を進めた
「さあ銃をおろしなさい」
「イヤだ」
「君には撃てない」
ぎゅっと目をつぶっているとサイレンの音が聞こえてきた
「時間切れだ」
?この声、水瀬?!
目を開けると水瀬が悠然と立っていた
「水瀬」
「大丈夫か?」
「うんまぁね」
こつんと額を叩かれ銃を取りあげられた
「生意気言うな」
「水瀬」
「ん?」
危ないって言いたかったんだでもそれより早く渇いた音がして水瀬が地面に倒れたと同時に警察が近づいてきて國重さんは捕まった
でもこれはまだ序章に過ぎなかった
國重さんが捕まったのは最初から出来上がっていたシナリオに過ぎなかったんだから
俺と水瀬は桜さんの真実とこれから直面しなきゃならない
静まり返った病室で俺は水瀬を待っていた
「水瀬···」
まるで飼い主を待つ犬のように何時間も何日もそうしていた
「っ···日向いま何日だ?
早くみつけてやりたいんだ」
水瀬の譫言、目を醒ましたわけではない
わかっているけど答えてやらないとどうにかなりそうだ
「水瀬もうやめよう」
いつもの譫言なのかと思えば今度は返事があった
「それでいいんだな負け犬」
「俺たちは何かに巻き込まれてる巨大な何かに」
「だからどうしたよ?」
「だってあきらかにおかしいだろあんなことがあったのにお咎めなしなんてさ謹慎だけなんて」
「なんだよその目ムカつく」
「三年前覚えてる?」
「あん?」
「なんでもない」
救急車のサイレンに安堵しながら走り寄ってきた救急隊員に事情を説明してバイクのエンジンをかけた
三年前まだ駆け出しの俺らを助けてくれたのは越阪部さんなんだから
真実をつきとめるため車が走り去っていった方に向かう
確かこっちには港公園があってその先は使われてない倉庫だったはず
倉庫前には黒いバンが停めてあった
「海くんかな?」
この優しい声音まさか警視総監の國重さん?!
「あっえっと···」
「君は確か日向くんだったかな」
穏やかな表情だけど右手は血だらけで頭が混乱してるけどとりあえずヤバい逃げなくちゃ
くるりと反転して一気に走り出す
走りながら水瀬の携帯にかけるけどつながらない
「君は逃げられない
秘密を知ってしまったんだからね」
とりあえず手近な所に隠れて様子を伺う
「水瀬···ごめん」
水瀬の拳銃にゆっくりと弾をこめていく
大丈夫うまくいく警察学校でも大丈夫だったんだから
木の陰からゆっくりと銃をかまえながら身を進めた
「さあ銃をおろしなさい」
「イヤだ」
「君には撃てない」
ぎゅっと目をつぶっているとサイレンの音が聞こえてきた
「時間切れだ」
?この声、水瀬?!
目を開けると水瀬が悠然と立っていた
「水瀬」
「大丈夫か?」
「うんまぁね」
こつんと額を叩かれ銃を取りあげられた
「生意気言うな」
「水瀬」
「ん?」
危ないって言いたかったんだでもそれより早く渇いた音がして水瀬が地面に倒れたと同時に警察が近づいてきて國重さんは捕まった
でもこれはまだ序章に過ぎなかった
國重さんが捕まったのは最初から出来上がっていたシナリオに過ぎなかったんだから
俺と水瀬は桜さんの真実とこれから直面しなきゃならない
静まり返った病室で俺は水瀬を待っていた
「水瀬···」
まるで飼い主を待つ犬のように何時間も何日もそうしていた
「っ···日向いま何日だ?
早くみつけてやりたいんだ」
水瀬の譫言、目を醒ましたわけではない
わかっているけど答えてやらないとどうにかなりそうだ
「水瀬もうやめよう」
いつもの譫言なのかと思えば今度は返事があった
「それでいいんだな負け犬」
「俺たちは何かに巻き込まれてる巨大な何かに」
「だからどうしたよ?」
「だってあきらかにおかしいだろあんなことがあったのにお咎めなしなんてさ謹慎だけなんて」