睡恋─彩國演武─





「天祢、準備できた?」


「はい。あとは姐さんと私で全員です」


「そう、ありがと。じゃあ行こうか」


廻廊にふたつの足音が木霊した。

廻廊の奥に、皆が集まれるほどの宴座敷があるのだ。

扉の前で数秒躊躇って、立ち止まる。


「姐さん」


後ろから聞こえた、天祢の小さな声に後押しされて、扉を一気に開けた。

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