睡恋─彩國演武─

含み笑いをしながら、立ち上がって階下を覗く。

ちょうど、階段に座っている千霧と由良が見えた。

藍は一瞬だけ目を細めると、呉羽を見た。


「ま、大体想像できるけどね。千霧を守りたいのは僕も同じなんだから、協力はするよ」


呉羽は意外そうに微笑する。


「──それは頼もしい」






< 247 / 332 >

この作品をシェア

pagetop