俺様上司は、極上の男!?
私は資料を小花に任せ、課長のもとへ急行。


「『手垢のついた古くさいデザイン』『先進性皆無』だとさ。まいったな」


課長は肩をすくめ言う。天下のハリウッドヨガのトレンドはこれじゃ古いっていうわけだ。
うーん、私から見るとそれほど悪くないんだけど。
日本人なら、このくらい露出を抑えた大人しいデザインの方が好きなはず。


「静原さんに新しいデザインをお願いしとけ。うまく言えよ。機嫌損ねられると面倒だ」


静原さんっていうのは、今回お願いしたデザイナーさん。確かに、こんなこと本人には言えないよなぁ。

私は会議でのトークの練習は後回しにして、メールを作成する。

ムドラ本社への「かしこまりましたー!」メールと、デザイナー静原さんへのメール。
前者は英語の言い回しに四苦八苦し、後者はデザインやり直しのうまい言い訳に悩む。
よし、こんなものかな?あとは課長に見てもらって……。


「太刀川ー」


フロアのドア付近から呼ばれ、パソコンから顔をあげる。
この忙しいのに誰だよー!

そこにいたのは、朋子だ。

すまなさそうな顔をしつつも、私と話すまで帰る気はなさそうだった。




< 111 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop