俺様上司は、極上の男!?
「いいか、よく聞けよ」


櫟課長が私の顔をようやくちゃんと見た。
綺麗な顔が険しいのは、照れ隠しもあるようで、言葉を待つ私は先までと違う種類の動悸を感じる。


「おまえとするなら、完全復活してから、対等な立場の上でだ。詫びとか、そういうのはいらないんだよ」


つまり、課長は……有り体に言えばまだ私の身体に興味があるわけで……。

今したら、弱味を握ってって感じになっちゃうから、手を出さないわけで……。

でも、触ってるとそういう気分になっちゃいそうなわけで……。


分析していたら、私も赤面していた。


「はい……」


色々と考える余裕もなく、気づくと私は答えていた。
短いけど、たぶん合意に取れる返事。

この人に好意があるかと言われたらわからない。
引き合う磁力のような慕わしさは感じるけれど、失恋したての私はまだ判別する勇気もない。
現時点では、上司と部下。

だけど、櫟課長は私に触れたいし、私も触れられてもいいと思ってる。
これは、間違いない事実。

それなら、この気持ちに従いたい。
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