俺様上司は、極上の男!?
「あはは、大丈夫ですってー」


強がってみるものの、かれこれ1ヶ月半だ。
メイン担当業務の他に、この管理業務をこなす日々。
疲れがたまってきているのは事実。

仕事の全体量が多い割に、時間が足りない。
朝早く出社して、夜は残業、終電帰宅。週末は寝て過ごしている。
そりゃ、くたくたには違いないし、この前はくだらないミスもしちゃったけど。


「たいした分量じゃないので、こなせます」


私は笑顔で中尾さんに答えた。

他人に自分の業務を分業するのは気が引ける。
遠慮ではなく、能力の過信でもなく、責任感がない気がしてしまうのだ。


「俺としては、太刀川にはこの機会に、『他人に任せる勇気』を身に付けてほしいなと思ってる」


中尾さんは苦笑いで言う。


「他人に任せるのは、ひとりで抱え込むより、スキルがいる。メイン担当を担うなら、この先は絶対に必要だぞ」


私は困惑して、曖昧に笑った。
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