俺様上司は、極上の男!?
*
オフィスに戻ると、思わぬ人物が来ていた。
その人物は勝手知ったる様子で、空きデスクのオフィスチェアに座って待っていた。
私を見つけると、ゆっくりと立ち上がる。
私の嫌な汗なんか、気づきもせずに。
「太刀川さん、ちょっとお時間いいですか?」
のうのうと声をかけてきたのは……三川裕太だった。
何をしているのだろう。
仕事のふりして、会いにくるのはやめてと言った。
もう、私たちの関係はとっくに終わっている。
私が答えあぐねていると、横からメグ子さんがずいっと前に出た。
彼女は、裕太が私に何をしたか、よく知っている。
「太刀川は今、大きな案件を抱えていまして。何かあれば、私がうかがいますよ」
「いやぁ、河野さんのお手を煩わせるほどの話じゃ……。太刀川さんと以前手掛けた案件なので、できれば直接お話したいんですよ。すぐ済みますので」
裕太は狼狽しつつも、私と話す意思を示した。