俺様上司は、極上の男!?
こんな手で会いに来るのは、本当にムカつく。
腹がたつ。

だけど、私事で周りを巻き込むのは嫌だった。


「わかりました。この後、別件がありますので、短時間でお願いします」


私はメグ子さんと小花に目配せして、裕太を伴いフロアを出た。

わざわざ応接をとるのも、ミーティングスペースに行くのも嫌だった。
仕事でもないのに呼び出されてやっているのだ。一刻も早くこの状況を終わらせたい。

階段に向かい、五階と六階間の踊り場で対峙した。

六階は大会議室やミーティングスペース。他の社員は頻繁には通らない。ささっと話を終わらせるのだから、ここでちょうどいい。


「なに?」


私は剣呑に問う。


「朋子がさ、マズイんだよ」


いきなり、何の臆面もない相談口調で裕太は切り出した。その厚顔ぶりに、思わず口が開いてしまう。


「つぐみと話して以来、会っても泣いてばっか」


「仕方ないんじゃない」

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