俺様上司は、極上の男!?
櫟課長は眼鏡をはずして、胸ポケットに入れた。
それから、私を真っ直ぐに見つめる。


「俺、太刀川のこと、好きなのかもしれない」


課長からの告白に、私の心臓はどくんと大きく鳴った。
それからパンクしそうに早鐘を打ちだした。

嘘でしょ?

この人が私をからかうなんて、よくあることだけど。
これは、本気?

つい、冗談じゃないかと思ってしまう。
答えたら、また「自意識過剰」とか言われちゃうんじゃない?


でも、課長の瞳は真剣で、そして私自身耐えようもない力で彼に惹き付けられている自分を感じる。

私の困惑を感じたのか、櫟課長が一歩引いた態度をとった。


「俺も、まだ頭の整理がついてない。悪い」


「いえ、私も……驚いちゃって」


「おまえのこと、ここ最近ずっと考えてた。好きとか、そういった価値観にあてはまるか……。うまく言えないんだが、……太刀川が誰かのものになるのは嫌だ。それは、間違いない。だから……」


見たことのないくらいの不器用な言葉。
真摯な情熱を感じる瞳。
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