俺様上司は、極上の男!?
「つぐみは冬の渡り鳥ですから。ちなみに春生まれの姉はひばりです」


櫟課長がさらに愉快そうに声をあげて笑う。


「美人鳥姉妹!地元ではさぞ有名だっただろ」


「ええ、まあ。小学生時代は男子を中心に特に」


めっちゃからかわれましたとも!


私がパスタを頼もうと店員を呼ぶと、課長も同じものを頼んだ。
ついでにワインももう一本頼んでくれる。

ここの払い、オゴってくれる気かな。
ダメダメ、早めに割り勘を提示しよう。

私が割り勘を口にしようとした時、櫟課長が先に言葉を発した。


「今回の企画、頼むぞ」


私はすぐに居ずまいを正し、上司に向かって頷く。


「やります……でも、ホントに私でいいのかなって想いはあります。仕切り自体初の私に、こんな大きな企画」


会社を離れた今なら、少し本音を口にしてもいいかもしれない。
今なら、怒られず聞いてもらえるかも。
< 56 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop