俺様上司は、極上の男!?
リリさんはカラフルなネイルの人差し指を唇につけ、ふふふと笑った。


「年下、最高!……だけど、今はパートナーがいるからやめとく」


あらー、そうでございますか。

さすがです、姉さん。
パートナーって言い方がカッコイイっす。


「でも、櫟サンの裏アリそうなところは気になるなぁ。太刀川サン、何か進展あったら教えてね」


進展ありません。
予定してません。


私は玄関で、リリさんを見送った。


あんなに楽しそうに恋に向かっていける人、素敵だ。
きっと、彼女なら、失恋したって恋そのものに後悔なんかしないはず。
出会わなければよかったなんて、思わないはず。

第2グループのフロアに戻ろうと、踵を返す。
すると、階段に繋がるドアががちゃりと開いた。
一階店舗に続く階段だ。
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