腹黒王子の取扱説明書
彼女は鈍感ではないらしい。

今日から麗奈を接待に同席させるつもりだ。

周囲に俺の女と思わせておけば、見合いの話も来ないだろうし

、うちの会社の女子社員も俺に近づくことはなくなって一石二鳥。

変な女に絡まれるのはごめんだ。

「わかりました。これから専務は役員会議ですし、もう失礼しても宜しいですか?」

麗奈の声は冷ややかだ。

このまま下がらせるのでは何となく物足りない。

ここは一つ家族の話題でも口にしてみるか。

「君の弟から連絡があったが、父親のところに行かなくて良いのか?」

「余計なお世話です!私のプライベートにまでもう干渉しないで下さい!」

父親の話はタブーだったのか、麗奈は俺に噛み付いた。

怒りで俺を睨み付ける彼女の瞳はキラキラしていてもっとそんな彼女を側で見ていたいという欲がわいてくる。
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