腹黒王子の取扱説明書
俺は洗面所に行きドライヤーを取ってくると彼女の髪を乾かし始めた。
「麗奈……こんなんじゃまた熱が出るよ」
「……いいの」
「良くないよ」
「……私みたいな冷たい女、きっと悪魔にだって嫌われるわ。親が死んでも泣かないんだもの。気丈にしてるわけでもない。全然悲しくなんかない。むしろホッとしてる。酷い女でしょう?」
麗奈が嘲るようにフフっと笑う。
気が動転していて、自分でもどうしていいのかわからないのかもしれない。
「本当に酷い女ならそんな事言わないよ」
麗奈の言葉を否定しながら俺は彼女の肩に手を置く。
……冷たい。
シャワーを浴びたばかりなのに……。
「まさかと思うけど、水のシャワー浴びた?」
「……わからない。水…だったかもしれない」
でも、どうでもいい……そんな麗奈の声が聞こえそうだった。
魂の抜けたような声。
火の中でも構わず歩いて行きそうだ。
「麗奈……こんなんじゃまた熱が出るよ」
「……いいの」
「良くないよ」
「……私みたいな冷たい女、きっと悪魔にだって嫌われるわ。親が死んでも泣かないんだもの。気丈にしてるわけでもない。全然悲しくなんかない。むしろホッとしてる。酷い女でしょう?」
麗奈が嘲るようにフフっと笑う。
気が動転していて、自分でもどうしていいのかわからないのかもしれない。
「本当に酷い女ならそんな事言わないよ」
麗奈の言葉を否定しながら俺は彼女の肩に手を置く。
……冷たい。
シャワーを浴びたばかりなのに……。
「まさかと思うけど、水のシャワー浴びた?」
「……わからない。水…だったかもしれない」
でも、どうでもいい……そんな麗奈の声が聞こえそうだった。
魂の抜けたような声。
火の中でも構わず歩いて行きそうだ。