腹黒王子の取扱説明書
お願いです!まだいて下さい!

「邪魔者はいなくなった。じゃあ、さっきの続きしようか?」

俊が悪魔のような微笑を浮かべ、ソファーに膝を乗せて私に覆い被さる。

「いえ……それは……まだ早い……」

私が狼狽えていると、俊はクスクス声を出して笑った。

「すごくビクついてるよね?怖いの?」

俊が私の唇に触れてくる。

心臓が飛び出すんじゃないかってくらいバクバク音を立ててる。

「……心の準備が」

「そんなの麗奈の場合は、おばあちゃんになっても出来ないって言うに決まってる。俺も麗奈の事を学習したんだよ」

「でも……」

「でもじゃない。もう待たないって電話で言ったよね?」

俊が私の瞳を真剣な表情で見つめてくる。

「もう待てない。ここじゃ落ち着かないから帰るよ。もう邪魔が入るのは嫌だからね」

……本気だ。
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