腹黒王子の取扱説明書
「あっ、同居って言わないで下さいよ」

ハッと思い立って私は先手を打つ。

「わかってるよ」

……何なの?この余裕の笑顔。

先を読んだつもりなのに……。

なんか嫌な予感がする。

「じゃあ、行こうか、俺の寝室」

俊が妖しく微笑む。

寝室と聞くと……なんか生々しい感じがする。

駄目!駄目なものは駄目!

「私もシャワー浴びてきます!」

俊の目も見ずにそう宣言して、私はバスルームへ向かう。

一先ず彼から逃げよう。

あのまま追い込まれたら、彼の思う壺だ。

ドキドキしながらシャワーを二十分程時間をかけて浴びる。

ゆっくり着替えて、いつもは適当なドライヤーも念入りにしてリビングに戻ると、ソファーに横になって俊が寝ていた。
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