腹黒王子の取扱説明書
「キャー‼」

寝ぼけていた頭が一気に目覚めた。

「な、な、何するんですか!」

耳を押さえながら俊に抗議するが、彼は私があたふたしてるのを面白そうに見ていた。

「お腹が空いたから麗奈を食べてる」

「私は食べ物じゃありませんよ!」

「食べ物だよ。俺だけのね」

私の鎖骨をペロリと嘗めながら、俊がニヤリとする。

彼の熱を直接肌に感じる。

ひょっとして……。

シーツをちょっと捲って確認すると、案の定下着姿になっていて……。

いつの間に脱がしたの?

この余裕……憎らしい。

何で私だけが心臓が壊れそうな程ドキドキしなきゃいけないの!

俊と私じゃあ経験値が違い過ぎるよ。

私は初めてだけど……俊は絶対経験豊富なはずだ。
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