腹黒王子の取扱説明書
俊が本気なのはわかる。

「でも……」

早すぎない?

「麗奈はでもが多すぎ。悪い癖だよ。俺の他に結婚したい奴でもいるの?」

「いません!」

「だったら俺の奥さんになりなさい。何の心配もいらないから」

俊が私にペンと印鑑を差し出す。

……何で印鑑まで?

これ……会社のデスクの中に置いてるやつじゃない。

……杏子と結託してるよね?

俊が秘書室で私のデスクあさるわけないもん。

「……好きって認識したの最近ですよ。もうちょっとくらい時間くれたって……」

「待てない。それに……」

俊がニヤリと黒い笑みを浮かべる。

うっ、なんか嫌な予感。
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