腹黒王子の取扱説明書
おしゃれなデザイナーズマンション。

先輩の家は、パティオ付の3LDKの豪華な部屋だった。

きっと分譲だろうな?

沖縄行ってる間はどうするんだろう?

荷物はほとんど梱包済みなのか、玄関前の長い廊下に段ボールの山が出来ていた。

「先輩……やっぱりホテルの方が良かったんじゃ……」

「食事の心配なら問題ないよ」

先輩に手を引かれたままダイニングに通される。

ダイニングテーブルの上にはラップされた皿がきれいに並べられていた。

「俺の手料理ってわけにはいかなくてな。ホテルのケータリング頼んでおいた」

「……準備いいですね。家政婦さんにもいろいろお願いしたんでしょう?」

先輩の家には週2回家政婦さんがやって来て、掃除や料理を作ってくれるらしい。

「ああ。今日は大事な日だからな。いろいろと」

先輩が私に向かってウィンクする。
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