腹黒王子の取扱説明書
食事中、先輩は今回の赴任の件を私に説明してくれた。
宮古島で開業している先輩の尊敬する先生が病気で倒れたため、三年の約束で宮古島に赴任する事に急遽決めたらしい。
先生は老齢で、先輩が任期を終えたら後輩を後任に据えるらしい。
以前から地域医療に関心があったみたいで、どれだけ最新医療を導入出来るか試してみたいと彼は熱くその思いを語った。
その瞳はキラキラしていて、ずっと先を見据えている。
先輩がすごく羨ましい。
それに引きかえ、私はどうだろう。
夢とか野心とか……なかったな。
ただ親が敷いたレールの上を走ってるだけ……。縁故入社だしね。
「……それでだ」
先輩がコホンと咳払いをして持っていたナイフとフォークを皿の上に置くと、ポケットに手を入れて小さなエメラルドグリーンの箱を取り出してテーブルの上に置いた。
「三年で必ず戻るから待ってて欲しい」
真摯な目でそう告げると、先輩は箱を開け中身を取り出した。
宮古島で開業している先輩の尊敬する先生が病気で倒れたため、三年の約束で宮古島に赴任する事に急遽決めたらしい。
先生は老齢で、先輩が任期を終えたら後輩を後任に据えるらしい。
以前から地域医療に関心があったみたいで、どれだけ最新医療を導入出来るか試してみたいと彼は熱くその思いを語った。
その瞳はキラキラしていて、ずっと先を見据えている。
先輩がすごく羨ましい。
それに引きかえ、私はどうだろう。
夢とか野心とか……なかったな。
ただ親が敷いたレールの上を走ってるだけ……。縁故入社だしね。
「……それでだ」
先輩がコホンと咳払いをして持っていたナイフとフォークを皿の上に置くと、ポケットに手を入れて小さなエメラルドグリーンの箱を取り出してテーブルの上に置いた。
「三年で必ず戻るから待ってて欲しい」
真摯な目でそう告げると、先輩は箱を開け中身を取り出した。