また、君を笑わせよう
僧衣っていうのは修行僧が着る服って常紋さんが言ってた。



着替え終わり、広間に向かう。



俺は正式な修行僧になったわけではないが、壬生寺に住んでいる以上規則には従う。



朝に行われるお祈りと読経に参加して、朝餉も決まった時間に食べた。



厳しい規則だが、新鮮な経験だから俺はわりと遣り甲斐を感じている。



今度は作務衣に着替えて俺は本堂の掃除を始めた。



今日の午後は仕事がないから子供たちと遊ぶんだ。



俺は心の中でウキウキしながらも、長い廊下に雑巾掛けをした。
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