神様がくれた宝物

 するとパッと掴まれていた腕を離されて、その男子はスタスタと歩き出した。





 「あ…っ、あの!」





 ――――…今、泣いてなかった――――…?



 それにしても。





 「ひゃあ~…あんな綺麗な顔の人、初めて見た…」





 そう呟きながらあたしも立ち上がる。


 すると彼の寝ていたすぐ近くで、キラッと何かが光った気がした。


 傍に寄ってみると、それはキラキラと輝く大きな琥珀石で出来たペンダントだった。




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