first love
「次はどこ?」
「ここらへんかなー?」
翔の足が止まる。
だけどそこは特に何もないいたって普通の家が立ち並ぶ。
「俺の家があったとこ。
もう今はないんだけど。」
「引っ越したってこと?」
「いや、引っ越したというか、壊した」
意味がよく分からなかったけれど、翔の顔を見たらそれ以上聞けなかった。
…まただ。
翔の瞳には何も写ってない。
真っ暗。
あたしは翔の手をギュッと強く握った。
「美華、俺のこと知りたいって言ったよな?」
「うん、言った。
…でも、言いたくないなら聞かない」
聞きたかった。
翔のこと、全て知りたかった。
でも翔のそんな顔見たら、聞き出せない。
聞いちゃいけない気がしたから。
「俺があんまり自分のこと人にさらけ出せないのは、きっと過去をまだ受け入れられてないからなんだよな」
あたしみたいに、自信がないからとか自分が嫌いだからとか
そんな理由より、きっと全然深い。
翔はきっと一人で抱えてきた。
誰にも涙を見せない翔。
辛さも苦しさも全て一人で抱え込む。
あたしには見せてくれない。
強がりで、
いつもふざけて誤魔化して、
何もないみたいに振る舞う。
そのくせ、そんなふうに寂しそうな顔するから、
放っておけなくなる。
「ここらへんかなー?」
翔の足が止まる。
だけどそこは特に何もないいたって普通の家が立ち並ぶ。
「俺の家があったとこ。
もう今はないんだけど。」
「引っ越したってこと?」
「いや、引っ越したというか、壊した」
意味がよく分からなかったけれど、翔の顔を見たらそれ以上聞けなかった。
…まただ。
翔の瞳には何も写ってない。
真っ暗。
あたしは翔の手をギュッと強く握った。
「美華、俺のこと知りたいって言ったよな?」
「うん、言った。
…でも、言いたくないなら聞かない」
聞きたかった。
翔のこと、全て知りたかった。
でも翔のそんな顔見たら、聞き出せない。
聞いちゃいけない気がしたから。
「俺があんまり自分のこと人にさらけ出せないのは、きっと過去をまだ受け入れられてないからなんだよな」
あたしみたいに、自信がないからとか自分が嫌いだからとか
そんな理由より、きっと全然深い。
翔はきっと一人で抱えてきた。
誰にも涙を見せない翔。
辛さも苦しさも全て一人で抱え込む。
あたしには見せてくれない。
強がりで、
いつもふざけて誤魔化して、
何もないみたいに振る舞う。
そのくせ、そんなふうに寂しそうな顔するから、
放っておけなくなる。