first love
「何、今の…」

あたしは寝ている翔を見た。




「何って?
お前、仕事ならキスするって前言ってたじゃん。」

「仕事って」

「俺は今日、お前の客でしょ?
金払って店行ったんだし。
こんくらい許してよ」


翔は冗談っぽく笑って見せた。







「許さない」

あたしは翔に背中を向けた。



「ドレス、シワになっちゃう。
ファスナー開けて。」






翔は今、どんな顔してるのかな。

びっくりしてる?
想像通り?





あたしは、正直悔しかったんだ。

翔といるといつものあたしじゃなくなる。
完全に翔のペースに巻き込まれていく。



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