first love
日付が変わってしばらくして、息を切らして翔が帰ってきた。
「美華…」
そっとあたしを抱きしめた。
「翔、ごめん。
もう、一緒にいるのやめる。」
翔は体を離し、あたしを驚いたような顔で見た。
「は?」
「今日ね、アヤナに言われたの。
あんたの客にいるでしょ?アヤナ。
翔がナンバー落ちたのはあたしのせいって。
確かにそうだなって思って。」
あたしは笑った。
ちょっと、無理してる。
「だからお前は関係ないって」
「それに、あたし…」
翔といるとあたしがあたしじゃなくなる。
…なんて、言えない。
嫌われたくないから。
他の女と同じって思われたくないから。
「とにかく!
もう一緒にいるのやめる!
1人の方が楽だし!」
あたしは笑った。
はずなのに。
涙がこぼれた。
「ごめん、何泣いてるんだろう…」
こんなに泣き虫じゃなかったのになぁ。
翔と出会ってからあたし、おかしい。
「……やだよ」
翔はあたしの手首をきつく握りしめる。
「痛い。離して」
「離さない」
あたしは涙が止められない。
……なんで。
なんで、こんなに泣けちゃうんだろう。
本当は一人になりたくない。
「一人にさせない。
だから離れない」
「なんで。
もうやめて…」
「美華…」
そっとあたしを抱きしめた。
「翔、ごめん。
もう、一緒にいるのやめる。」
翔は体を離し、あたしを驚いたような顔で見た。
「は?」
「今日ね、アヤナに言われたの。
あんたの客にいるでしょ?アヤナ。
翔がナンバー落ちたのはあたしのせいって。
確かにそうだなって思って。」
あたしは笑った。
ちょっと、無理してる。
「だからお前は関係ないって」
「それに、あたし…」
翔といるとあたしがあたしじゃなくなる。
…なんて、言えない。
嫌われたくないから。
他の女と同じって思われたくないから。
「とにかく!
もう一緒にいるのやめる!
1人の方が楽だし!」
あたしは笑った。
はずなのに。
涙がこぼれた。
「ごめん、何泣いてるんだろう…」
こんなに泣き虫じゃなかったのになぁ。
翔と出会ってからあたし、おかしい。
「……やだよ」
翔はあたしの手首をきつく握りしめる。
「痛い。離して」
「離さない」
あたしは涙が止められない。
……なんで。
なんで、こんなに泣けちゃうんだろう。
本当は一人になりたくない。
「一人にさせない。
だから離れない」
「なんで。
もうやめて…」