Dream*Voice
コツコツ...コツコツ...
『....!!』
後ろから足音が聞こえる...
もしかして..ストーカー??
ちらっと横に目をやると痴漢注意の看板。
『ひっ......』
全身に寒気がし、はやあるきから、小走りになった。
タッタッタッタッ...タッタッタッタッ...
後ろの人物も私に合わせて小走りになった。
怖い..怖い....!!
「ねぇ、まってよぉ....」
『ひっ....』
後ろにいたはずのストーカーは気づいたら真後ろにいて、肩に手を置かれていた。
『やっ...やだぁっ...!!はなして!!!』
「そんなに暴れないでよぉ~実は僕のこと好きなくせに~」
ゾワワワァァっと悪寒が走る。
そいつは20代半ばくらいの小太りの男性だった。
「ねぇ、僕といいことしようよ~」
ハァハァと荒い息をしながら近づけてくる顔に、顔がひきつる。