Dream*Voice
『今日も送ってくれてありがとう。』
「いいえー。じゃあ、またあした。」
『うん。』
どんどん遠くなっていく大夢君を見ていたら、何故か、もう少し一緒にいたい。とおもってしまった。
『バンド....かぁ....』
歌を歌うのが好きというわけでもなく
将来、めだちたいというわけでもない。
でも
大夢君がいるなら、楽しそう。
そうおもった。
でも、ちらつくのはお母さんのこと。
もし、フラッシュバックして大夢君を困らせたら???
歌手を夢見る大夢君は、歌を遠ざけていた私のこと嫌いになる??
不安ばかりが頭をよぎった。
『紗記に相談しよう....』