隣のクラスの彼氏【続】
「俺の質問に答えろよ。」
いつもなら絶対ありえないその口調。なんだか別人。
久しぶに話しせたのに、どうして。
「…チッ、もういい」
そういって私の隣を通る桐生。こんなときでも桐生が私に近づいてくるとまだ胸がドキドキする。
…まだこんなに好きなんだ。
だから、
「待ってよ!」
私は咄嗟に何も考えず、ただただ桐生に振り向いて欲しくて、私の側に、隣にいてほしくて。
桐生の腕を掴んだ。
「っ、離せよ。」
少し声色が優しくなった気がして。その声に安心して、心がジーンと暖かくなって、
…あぁ、なんかこの感覚久しぶりだな。
もう桐生は私のこと嫌いになっちゃったのかな。もう話してくれないのかな。笑いかけてくれないのかな。
そう思うと、
涙なんて知らない間に流れていた。