不良な君は私を守る
龍は何もなかったかのようにして
翔平と戦っている。
『龍…』
私はただただ見守ることしかできないんだ、翔平の言うとおり私は足手まといなのかもしれない。
龍は翔平の裏を読んで切り込んで行っている。
今までにない速さだけどきっと…まだ本気じゃないだろう。
2人は地上戦を繰り返して一度キーンと甲高い音がした。激しくぶつかり合ってにらみ合ってた
【…なかなかなもんじゃん。】
「…ってめぇ、なめてんじゃねぇよ」
2人の間では少しも呼吸の音が聞こえない。あんなに動いているのに。