不良な君は私を守る

〈りょー…もう無理……。
わたし…幸せ…だったよ〉

「死ぬなんて言うな」

俺は必死に治癒魔法をかけた
でも光はどんどん増すばかりで
美優の身体は徐々に消えていくのがわかった

〈…もう…お別れだね…
わたし……りょーと結婚…して…子供欲しかったな…もっと…キスしたかったなぁ……〉

美優の目から一筋の涙が流れてきた
まだその涙は暖かくて
体もまだ暖かくて、でも消えていく美優の身体をどうすることもできなかった

〈…りょー…ありがと…、んっ〉

美優は俺の頭を自分の唇に持って行った
どんどん近づいて俺は美優と唇を重ねた

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