森田当麻の奇妙事件簿2



車を停めたのは、人気のない暗い通り。

月が怪しげに夜空を照らしている。

「日向の調べによると、ここらへんのはずです」 

眼鏡をかけた当麻が資料を片手に辺りを見回す。

「……あそこじゃねぇか?」

皆藤が古びた倉庫を指差した。

シャッターが閉まり、窓にはヒビが入ってる。

まさに、ヤクザの集まり場にふさわしい。






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