森田当麻の奇妙事件簿2

体育館にはすでに鑑識が揃っていた。

皆藤はステージを見上げながら、当麻から聞かされた七不思議の話に「ほう」とうなずいた。

「なるほどな。被害者はその霊に呪い殺されると思って自殺した。そして遺書もある……ということか」

「これ、完全な自殺ですよね。一課の仕事ではないと思うんですが」

富山がチラッと当麻をみた。

たしかに、これは完全な自殺だ。
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