ハロー、マイファーストレディ!
真依子は、それまでとは打って変わって、ただ黙って俺の話に耳を傾けていた。
俺が彼女に提示した条件は、彼女の両親を自殺に追い込んだ男に復讐することだった。
彼女の父親、村雲洋一は今なお政界の重鎮として君臨する、硴野元(かきのはじめ)の議員秘書をしていた。
十年前、その硴野に不正献金疑惑が掛けられた。
硴野は昔からカネに色々と疑惑のあった政治家だ。
今度こそ、奴の政治生命は潰えたと誰もが思った。
しかし、当時の特捜部の聴取に、硴野は秘書に全ての責任を擦り付け、秘書もそれをあっさりと認めたのだった。
所謂、トカゲの尻尾切りだ。
切られた秘書こそ、真依子の父、村雲洋一だった。
しかし、当然、硴野が真っ黒であると確信していたマスコミや世間は、黙ってはいなかった。
村雲を追いかけて、真相を探ろうとした。
自宅にはマスコミが連日のように詰めかけた。
皆が正義のヒーロー気取りだ。
そんな中、村雲洋一は妻と心中を図る。
失踪した翌朝、東京湾の底から発見された村雲の自家用車の中で、二人は息絶えていた。
付近の岸壁にはブレーキ痕は残されておらず。
一人娘が残された自宅からは、遺書が見つかった。
“全ては私の責任です。
ご迷惑をお掛けして
申し訳ありませんでした。”
肝心の秘書が自殺したことで、真相は一気に闇の中となった。
そして、十分な証拠が挙げられないままに不起訴処分となる。
しばらくは、悲劇の一家として報道されたが、そのうちに皆が騒動を忘れていき。
そして、硴野はそのまま政界に居座り続けた。
ほとぼりが冷めた後に、大臣などを歴任し、今なお権力を持ち続けている。
俺が彼女に提示した条件は、彼女の両親を自殺に追い込んだ男に復讐することだった。
彼女の父親、村雲洋一は今なお政界の重鎮として君臨する、硴野元(かきのはじめ)の議員秘書をしていた。
十年前、その硴野に不正献金疑惑が掛けられた。
硴野は昔からカネに色々と疑惑のあった政治家だ。
今度こそ、奴の政治生命は潰えたと誰もが思った。
しかし、当時の特捜部の聴取に、硴野は秘書に全ての責任を擦り付け、秘書もそれをあっさりと認めたのだった。
所謂、トカゲの尻尾切りだ。
切られた秘書こそ、真依子の父、村雲洋一だった。
しかし、当然、硴野が真っ黒であると確信していたマスコミや世間は、黙ってはいなかった。
村雲を追いかけて、真相を探ろうとした。
自宅にはマスコミが連日のように詰めかけた。
皆が正義のヒーロー気取りだ。
そんな中、村雲洋一は妻と心中を図る。
失踪した翌朝、東京湾の底から発見された村雲の自家用車の中で、二人は息絶えていた。
付近の岸壁にはブレーキ痕は残されておらず。
一人娘が残された自宅からは、遺書が見つかった。
“全ては私の責任です。
ご迷惑をお掛けして
申し訳ありませんでした。”
肝心の秘書が自殺したことで、真相は一気に闇の中となった。
そして、十分な証拠が挙げられないままに不起訴処分となる。
しばらくは、悲劇の一家として報道されたが、そのうちに皆が騒動を忘れていき。
そして、硴野はそのまま政界に居座り続けた。
ほとぼりが冷めた後に、大臣などを歴任し、今なお権力を持ち続けている。