恋愛優遇は穏便に
結局、寝たのか起きているのかわからないまま、朝を迎えた。
重い体を引きずるようにベッドの下に散らばる洋服を身につける。
白いソファにもたれかかりながら、政義さんが眠っていた。
私の気配に気づき、目を覚ました。
「むつみチャン、おはよう」
テーブルに置かれた銀ぶちメガネをかけて、声をかけるとのんきにあくびをして両腕を天井へと伸ばした。
政義さんはネクタイは外しているものの、昨日と同じYシャツとスラックスだった。
久々にソファで眠ると節々が痛いね、と腕を回していた。
「疲れ、とれた?」
「疲れだなんて」
あんなことされたら疲れるけれど、その前に平気な顔をしているのが腹が立つ。
「あんな声出してたら疲れちゃうよね」
「もういいじゃないですか」
そういうと、政義さんは軽く鼻で笑った。
「さて、どうする。これからのこと」
「これから、ですか?」
「ボクと正式に付き合う?」
政義さんはいつもよりも低く響く声でゆっくり話した。
「え? 付き合うって」
「そう。ボクとお付き合いをはじめるってこと」
「私には政宗さんがいますから」
「まだそんなこと言ってるんだ」
「のんきに言ってますけど、私を襲ったじゃないですか」
「ん、まあそういうことになるかな」
「そういうことになるかなって、どうしてそんなこと……」
自然と涙があふれ、頰をつたっていく。
それをわかっているのに、政義さんがメガネ越しににらんできた。
「好きなものを得るためには容赦しないよ、ボクは」
重い体を引きずるようにベッドの下に散らばる洋服を身につける。
白いソファにもたれかかりながら、政義さんが眠っていた。
私の気配に気づき、目を覚ました。
「むつみチャン、おはよう」
テーブルに置かれた銀ぶちメガネをかけて、声をかけるとのんきにあくびをして両腕を天井へと伸ばした。
政義さんはネクタイは外しているものの、昨日と同じYシャツとスラックスだった。
久々にソファで眠ると節々が痛いね、と腕を回していた。
「疲れ、とれた?」
「疲れだなんて」
あんなことされたら疲れるけれど、その前に平気な顔をしているのが腹が立つ。
「あんな声出してたら疲れちゃうよね」
「もういいじゃないですか」
そういうと、政義さんは軽く鼻で笑った。
「さて、どうする。これからのこと」
「これから、ですか?」
「ボクと正式に付き合う?」
政義さんはいつもよりも低く響く声でゆっくり話した。
「え? 付き合うって」
「そう。ボクとお付き合いをはじめるってこと」
「私には政宗さんがいますから」
「まだそんなこと言ってるんだ」
「のんきに言ってますけど、私を襲ったじゃないですか」
「ん、まあそういうことになるかな」
「そういうことになるかなって、どうしてそんなこと……」
自然と涙があふれ、頰をつたっていく。
それをわかっているのに、政義さんがメガネ越しににらんできた。
「好きなものを得るためには容赦しないよ、ボクは」