恋愛優遇は穏便に
会社を出て、1階のロビーにつき、政宗さんへメールを打つ。
ロビーを抜け、ビルから外へ出ると、政宗さんから電話が来た。
「むつみさん、仕事終えたんですね」
「ええ」
「今どちらですか?」
「ビルを抜けて家へ帰る途中ですけど」
「家に着いたら迎えに行きますから、連絡ください」
「あとで連絡します」
電話口の政宗さんは至極落ち着いた声だった。
これから二人で話し合いをする。
最悪なクリスマスの幕開けになること、間違いなしか。
冷たい風に煽られながら、自宅へと急ぐ。
数組の若いカップルと帰り道、すれ違った。
互いの顔を見合わせ微笑んでいる姿、お互いの指を絡ませ合いながら外の冷たい空気にも負けないぐらいに手を握り歩いていく。
本当だったら、私も政宗さんとこういうクリスマスを過ごす予定だったのに。
自分で蒔いた種なんだから、仕方ないか。
自宅に戻り、政宗さんへメールで自宅に着いたことを連絡すると、クローゼットの前に立った。
政宗さんとの最後のデートだと思うと、胸が苦しくなる。
本当は政宗さんに買ってもらったスーツにしようかと思ったけれど、気持ちが追いつかず袖を通せなかった。
黒色のタイツに、灰色のニットワンピースを着て、キャメルのロングコートを合わせた。
しばらくして、チャイムが鳴ったので、玄関へと駆け足で向かい、ドアを開ける。
「迎えに来ましたよ、むつみさん」
黒縁メガネに黒のダウンジャケット、灰色のカーゴパンツを合わせていた政宗さんが立っていた。
「迎えに来てくださってありがとうございます」
政宗さんは私の姿を見ると、すぐさま視線をそらした。
ロビーを抜け、ビルから外へ出ると、政宗さんから電話が来た。
「むつみさん、仕事終えたんですね」
「ええ」
「今どちらですか?」
「ビルを抜けて家へ帰る途中ですけど」
「家に着いたら迎えに行きますから、連絡ください」
「あとで連絡します」
電話口の政宗さんは至極落ち着いた声だった。
これから二人で話し合いをする。
最悪なクリスマスの幕開けになること、間違いなしか。
冷たい風に煽られながら、自宅へと急ぐ。
数組の若いカップルと帰り道、すれ違った。
互いの顔を見合わせ微笑んでいる姿、お互いの指を絡ませ合いながら外の冷たい空気にも負けないぐらいに手を握り歩いていく。
本当だったら、私も政宗さんとこういうクリスマスを過ごす予定だったのに。
自分で蒔いた種なんだから、仕方ないか。
自宅に戻り、政宗さんへメールで自宅に着いたことを連絡すると、クローゼットの前に立った。
政宗さんとの最後のデートだと思うと、胸が苦しくなる。
本当は政宗さんに買ってもらったスーツにしようかと思ったけれど、気持ちが追いつかず袖を通せなかった。
黒色のタイツに、灰色のニットワンピースを着て、キャメルのロングコートを合わせた。
しばらくして、チャイムが鳴ったので、玄関へと駆け足で向かい、ドアを開ける。
「迎えに来ましたよ、むつみさん」
黒縁メガネに黒のダウンジャケット、灰色のカーゴパンツを合わせていた政宗さんが立っていた。
「迎えに来てくださってありがとうございます」
政宗さんは私の姿を見ると、すぐさま視線をそらした。