恋愛優遇は穏便に
政宗さんは私の着ているすべてを剥がし、まっさらな状態にさせた。

政宗さんもすべて脱ぎ捨て、私を抱き寄せる。

すべて一連の流れであるとわかっているのに、リセットされ、ゼロから互いの体を知ろうとする。

二人が一つに溶け、混ざり合うこの瞬間は、本当に愛し合ったものしか辿りつけないんだと教えてくれた。

果ててしまったあと、政宗さんは私の額から流れる汗をぬぐってくれて、ほっぺにキスをした。


「僕はあなたが僕を好きになるようにいつだってどこだって操作しますから」


「たとえ他の男性が現れたとしても、むつみさんを幸せにできるのは僕しかいませんからね。そのつもりで」


「ま、政宗さん……」


「また嘘をついたらもっときついお仕置きをしますから」


「……わかってます」


「お仕置きをしてもらいたいからってわざと僕以外の男性と接点を持たないでください」


「もちろんです」


「ですが、僕から直々にお仕置きをご希望とあれば、随時、引き受けますよ」


私の顔をのぞきこみながら、また私の体を指でなぞりはじめた。


「そのときは、甘い嘘に僕も同調させてもらいますから」


白い歯を見せて、ニコッと笑う。

嘘だなんて、そんな政宗さんについてほしくない。


「嘘はいけませんよ。まっすぐなむつみさんでいてください」


「わかりました。本当に私のこと、想ってくれていて嬉しい……」


気がつけば涙が頬を伝っていた。

政宗さんは優しい目をして、指の腹で涙をすくってくれた。
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