恋愛優遇は穏便に
夕食を二人で食べて、たわいもない話をしながら、お酒をたしなむ。

最初に政宗さんがお風呂に入り、それからお風呂を借りた。

シャンプーとコンディショナーは私が使うように用意したものを使い、政宗さんと同じ香りのするボディーシャンプーで体をきれいにして、ふかふかなタオルで水分を拭き、体に巻きつける。


「いい香りですね」


浴室の前にはまだ髪の毛は半乾きだけど、すでに出ていたTシャツに短パン姿の政宗さんが待っていてくれた。

よいしょ、とバスタオル姿のままの私をお姫様だっこして、ベッドまで運んでくれた。


「政宗さんもいい香りですよ」


政宗さんの肌からも私の肌からも同じ柑橘系の香りが立ち上ってくる。

巻いたバスタオルをはがされ、ありとあらゆる感じる部分を舌や唇でもてあそんでいた。

ふと、政宗さんのお兄さんのあの声が頭の中によみがえる。


――そんな顔して挑発してるんだね。抱いてあげるよ。


ぐらぐらと体が熱くなっていく。

確かに政宗さんにはさっきから特に敏感な部分を責められているけれど。
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