恋愛優遇は穏便に
部屋について政宗さんにメールをする。
用事が済んだと。
すぐに迎えに行くと返事が来た。
政宗さんを待っている間、ふと、政義さんの言葉が頭をよぎる。
私の素敵なところってどこなんだろう。
ピンポーンとドアホンが鳴る。
ドアを開けると、朝みかけたままのスーツ姿の政宗さんが訪ねてきた。
「ギリギリまで残業してきました」
「お疲れ様です」
「じゃあ行きましょうか」
私をみて、首をかしげていた。
24時間営業のスーパーへでかけ、買い物をすませ、政宗さんのマンションへと到着する。
「何かおかしいですね」
「え、そうですか?」
「どこか、でかけていたんですか?」
ドキンと胸をうつ。ここで言うべきなんだろうか。
だけど、まだその勇気がない。
「その通りなんですが。しばらく金曜は用事が入りそうなんですが」
「そうなんですか? どういった用事なんですか」
「あの、それは……」
「僕に言えない用事ですか。あまり詮索しないほうがいいかもしれませんね。聞いてすみません」
「いいんですよ。時期が来たら話しますから」
「むつみさんとの時間がちょっとだけ短くなるのはツライところです」
「政宗さん……」
「金曜日に一緒に残業してもらえないなんて」
なんだか政宗さんがかわいそうになる。
「その分、濃密な夜を過ごさせてもらいますが」
ぎゅっと抱きしめる。
政宗さんのやさしい体温が感じられる。
このまま、幸せな時が過ごせたらいいのに。
用事が済んだと。
すぐに迎えに行くと返事が来た。
政宗さんを待っている間、ふと、政義さんの言葉が頭をよぎる。
私の素敵なところってどこなんだろう。
ピンポーンとドアホンが鳴る。
ドアを開けると、朝みかけたままのスーツ姿の政宗さんが訪ねてきた。
「ギリギリまで残業してきました」
「お疲れ様です」
「じゃあ行きましょうか」
私をみて、首をかしげていた。
24時間営業のスーパーへでかけ、買い物をすませ、政宗さんのマンションへと到着する。
「何かおかしいですね」
「え、そうですか?」
「どこか、でかけていたんですか?」
ドキンと胸をうつ。ここで言うべきなんだろうか。
だけど、まだその勇気がない。
「その通りなんですが。しばらく金曜は用事が入りそうなんですが」
「そうなんですか? どういった用事なんですか」
「あの、それは……」
「僕に言えない用事ですか。あまり詮索しないほうがいいかもしれませんね。聞いてすみません」
「いいんですよ。時期が来たら話しますから」
「むつみさんとの時間がちょっとだけ短くなるのはツライところです」
「政宗さん……」
「金曜日に一緒に残業してもらえないなんて」
なんだか政宗さんがかわいそうになる。
「その分、濃密な夜を過ごさせてもらいますが」
ぎゅっと抱きしめる。
政宗さんのやさしい体温が感じられる。
このまま、幸せな時が過ごせたらいいのに。