月星鬼




学校を出ると






「あ、出羽さん!」







白ランで長身の男の子。





「急に話しかけて申し訳ないです。明日からこっちに転入してくるんです。それで挨拶に行ったら最近転入してきた出羽さんに話しかけてみて。と言われたんで。」








「そうなんだ。宜しくね私もそんなに慣れてないんだよね。」








「はい!」






長身なのに甘いポーカーフェイスで仔犬みたいな男の子は私の首元に視線を落とした。










「チョッカーって着けてもいいんですか?」





「アクセは自由だよ!」






だからココに転入してきたんだけど。






「あれ?手の甲…」




私が気付いたのは手の甲に不気味に輝く何か。





それを咄嗟に隠した。





「腕時計だよ。ちょっと恥ずかしいきら見せれないんだ。」






「そうなんだね。」






絶対何かある。感じ取っても何も読めない。









この子は何者?











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