月星鬼
玄関の前に着いて、開けようとした。
「危ねえ!」
いつの間にか私は沙季の腕の中にいた。
私が居た位置には弓。
「宣戦布告…だね。」
「あぁ。急いで入ろう。」
翻しいつもみたいに手を引っ張ってはいる。
今日の出来事をお父さんに報告する。
「巡回してこい。ただ相棒を離すな。」
「「はい。」」
私たちはいつもの巡回格好に着替えアクセを取る。
「じゃー行くか。」
コクンッと頷くと私たちは出発した。
外に出ると日が落ち、暗い。
少し歩くとネオン街。
私と沙季の目は金色に輝いていた。
「神一族の臭いする。」
あの独特な…匂いが。
「あぁ。あの匂いどうも慣れねえ。」
本当身近な物でいうと殺虫剤みたいな。
例えが汚いけど本当そんな感じ。
「キキ。」
“西に500m2人いるわよ。”
「そっか。行くよ。」
「「動風。」」
人目のつかない場所で風が吹き荒れる。