初恋も二度目なら
「えーっと、ふきんふきん・・・あった」

ちょうど私がふきんを取って、クルッと後ろをふり向いたとき、川端くんが給湯室にやってきた。

「川端くん!」
「よ。卜部ちゃん」
「企画通ってよかったね。おめでとう!」
「ありがと」
「コーヒー飲む?」
「いや。今から出かけるから」
「そう」
「なあ、卜部ちゃん」
「はい?」
「今夜飲みに行かない?祝杯あげに」
「えっと、月曜から飲みに行くのはちょっと・・・」
「だよなー」と言って笑っている川端くんは、全然気を悪くしてないようで、私はホッとした。

「じゃあ水曜に行こうか」
「あのぅ、今週はちょっと・・・。お料理教室の宿題で、今週の食費調べをすることになってて。もう予算組んじゃってるから・・・」
「へえ。料理教室ってそこまでするんだ」
「全部のお料理教室がそうするのかは、私も分からないけどねっ」

「これも婚活の一環なの」なんて、川端くんには言えない・・・。

「・・・おまえさ、俺のこと避けてない?」
「え?ど、どうして・・・?」

ていうか私、川端くんから今度は社内で「おまえ」って呼ばれた?!

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