初恋も二度目なら
あぁこのラストシーン、何度見ても泣けるぅ。

私は、バッグからハンカチを出してメガネを外すと、涙を拭いた。
部長を起こさないよう、鼻をすする音も立てないようにしていたけど・・・。

「ここで泣くか、おまえは」
「・・・起きてた、んですか。ひくっ」
「最初から最後まで起きてたぞ」
「うそ」
「途中、目をつぶっていた時もあった」

・・・やっぱりこの人、屁理屈多いよね?
私はプッとふき出しつつ、鼻をすすった。

「ここで“アイラブユー”なんて言われると、すごい切ない・・・だから、いつも泣いちゃうんです。やっぱり“ワンダフル・デイ”は、不朽の名作だわ・・・」
「そうだな。ほら、メガネ貸せ」
「なんで・・・」
「涙がついてるからレンズ拭いてやる。それとも、おまえの顔を拭いてやったほうがいいか」と部長に聞かれた私は、「レンズおねがいします」と即答すると、サッとメガネを横渡しした。

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