ハニー*トラブル~君の彼氏はつらいよ~



俺が用件を訪ねると、一気にゆでダコのように真っ赤になった美咲ちゃんの顔。


……顔に出やすいよなぁ。美咲ちゃんって。


すぐ態度に出て、コロコロ表情も変わって

それだけ、すごく純粋な子なんだってことがわかる。


「あ、あの、よかったら一緒に帰ったりとかできるかな……? あ、め、迷惑じゃなければだけど!!」

「えぇ!?」


驚きすぎてすげーでかい声が出たのは許してほしい。


だって、まさかそんなこと言われるなんて思ってなかったし!?



つーか、普通思わないよな! おこがましすぎるよな!

あ、あれ? じゃあ告白のとき『もしかしてこれ告白か?』とか思ってた俺はなにになるんだ?


おこがましい通り越してなにになるんだ?



……図々しいにもほどがあるな俺。


あれが本当に告白だったからよかったものの、違ったらただの自意識過剰の危ないヤバい野郎じゃねーか。


「いや、全然迷惑じゃないよ! むしろ一緒に帰っていいの?!」

「うん!! か、帰ろっ!」


なんか、すげー全力で会話してるみたいに見えるだろうけど、その通りだぞ! 全力だぞ!


見た通りだ!!!



やっぱり視線は俺をグッサグサ刺すけど、それを振り払うように、驚いた顔でかたまる啓太とツジに声をかけてから

美咲ちゃんの、手首を掴んで玄関までちょっと走った


「え? 朝陽くん!?」

「ちょっとだけ走って! ごめん!!」


美咲ちゃんのこと走らせるなんて処刑ものだってわかってるけど、16年間平凡男子やってきた俺にあの視線は痛すぎるんだぞ!


やべー! JMS(城ヶ崎美咲親衛隊)まじ怖ぇ!!


< 26 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop