ハニー*トラブル~君の彼氏はつらいよ~
そのあと、美咲ちゃんはわざわざ学校まで戻って一緒に探してくれたりしたけど、俺の財布が見つかるわけもなく
ただ時間が過ぎていくだけだから、美咲ちゃんに案内されながら家まで送って(美咲ちゃんの家すげーでかかった)俺もゆっくり休息をとることにした。
よく考えたら俺、昨日から動いてばっかりだしな
まじで財布見つかったら、美咲ちゃんにお金返そう。そんで、今度こそ奢ろう。うん。
俺だって、男の子だもの。カッコつけたいんだもの。
そう決意しながら、風呂上がりの濡れた髪のままリビングのソファを陣取ってテレビを見ていると、 突然、姉ちゃんに跳び蹴りされた
「そこはあたしの場所だこの野郎」
「~~~っ、いってぇ……!」
この野郎はこっちの台詞だ、この野郎。
俺のHP激減したぞ。
「光希ー、あんた女の子でしょう、跳び蹴りなんかしないの」
「朝陽が弱いのが悪い。弱っちぃ弟をもつと姉は強くなるのよ」
母さんの言葉にそう返して、跳び蹴りされた際にソファから転がり落ちた俺をげしげしと踏みつけながら女王のごとく君臨する
うちで一番強いのって、母さんと僅差で姉ちゃんかもしれない。
あ、そういえば美咲ちゃんに、あの日助けたのが本当に俺だったのか聞くの忘れた……。